2024年5月30日、玉ねぎの収穫をしました。
玉ねぎは保存性や利用頻度から、家庭菜園でぜひ育てたい野菜なのですが、僕はまだうまく育てられたことがありません。今年もいろいろ試行錯誤していますので、記事にしたいと思います。
Youtubeで動画を公開しています
収穫についてYoutubeで動画を作っています。
宜しければご覧ください。
育苗
2023年9月、玉ねぎの育苗開始。
例年はタマネギをポットで育てていましたが、今年は露地(畑)で育ててみました。
結果としては、根付きはいいのですが、カタツムリやバッタ、ダンゴムシなどに食害されて数が減ってしまいました。大きく育つ点、水やりをしなくていい点はメリットですが、対策は必要です。
来年は防虫対策をしっかりして、再チャレンジしたいと思います。
植え付け
2023年11月、玉ねぎの植え付け。
苗の出来は上々でした。
数は少なくなってしまいましたが、全部取れれば1家庭で食べるには結構な量だと思いました。
冬の間は管理はほとんど必要がなく、12月と2月に追肥と草木灰を撒きました。
病気の発生
2024年に入り、4月。暖かくなってきて、玉ねぎに病気が発生してきました。
例年困らせてくれる黒腐菌核病です。長ネギと玉ねぎに猛威を振るうやばい菌です。
黒腐菌核病は「スクレロチウム セピボラム」という糸状菌(カビ)による病気で、土壌中に生存する菌核から発芽した菌糸が、作物に入り込み病気を発症します。
感染力が非常に強く、畑に同属の“ネギ属”の植物があると、増殖を繰り返すのが特徴で、菌核が土壌で長く生き残るため、一度発病した圃場は、対策なしではネギ属の作物を栽培するのは難しいと言われています。
これのせいで最近、ネギ類は上手くいってないんだと思います。
収穫
2024/5/30
玉ねぎの収穫をしました。
育苗した苗が大きく育ったためか、今年はうまくいった方です。
しかし、種代や肥料代が高い玉ねぎは今年の収穫量ではプラスとはいいがたい結果でした。
波の大きさが20、小さい玉ねぎが25という結果でした。
育苗して小さかった苗を放置しておいたらピンポン玉くらいの大きさに育っていました。
これはホームタマネギとして使えそうです。
ホームタマネギは8月に植えると11月に収穫できるとのことなので実験してみたいと思います。
収穫量・経費計算・節約金額は・・・
僕は節約のために家庭菜園をやっています。従って、楽しく作って損しましたでは意味がありません。
毎度その作物の経費や収穫量から節約になるであろう金額を計算して年間でいくらの節約になったかを書いていきます。
収穫量
ホームタマネギ 20個 価値0円(秋に期待)
小玉ねぎ 25個 1個の価値10円
並玉ねぎ 20個 1個の価値30円
合計:850円
経費
肥料代 100円
種代 407円
人件費 0円
マルチ 30円
計:537円
総計
+313円
今はまだ買ったほうが安いですが、検証を繰り返して、いつかは種すら取れるようにして大きなプラスにしたいです。
反省と改善
失敗続きの玉ねぎですが、今年も反省点と改善点が蓄積できました。
まず、育苗は乾燥・防虫対策をしっかりすること。
一番の問題は黒腐菌核病対策です。
調べてみると、面白そうな対策を2つ見つけました。
1つは太陽光殺菌。透明なビニールシートで覆い、菌を熱消毒するというものです。
菌核は、恒温条件で33℃で696時間、35℃で17日間で死滅するというデータがあるそうですが、土中を35度まで上げることはかなり難しそうです。地表部は高温になりますけど土の中は涼しいですからね。
まぁしかし、菌が全滅はしなくとも被害を減らせればいいので、これを取り入れます。
また、植物の残渣と米ぬか、鶏糞をすき込むことで、発酵熱を発生させ、さらに高温にしようという計画。
農業用ではなく、透明ビニールシートでやります。
ぜっったいこっちの方が丈夫だし、価格も安いですからね。
もう一点、からし菜に含まれる辛み成分(イソチオシアネート)が、黒腐菌核病に効果があるというレポートがありました。
からし菜が成長して、花の咲いた段階で細かくして土にすき込み、ビニールなどで覆うと、辛み成分が気化して土中を燻蒸するという聞いただけで面白そうな話。
時期的に専用の品種を用意することができなかったので、今年はワサビリーフを買ってきて植えてみました。
今年の秋には専用の緑肥品種を購入し、今後はそちらを育てていこうと思います。
からし菜の種はマスタードにもなるし、これから実験したいことにも使えるので夢のある植物です。
果たして、菌核病は減少してくれるでしょうか?今後に期待してください!!
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