こんばんにちは。昼寝ねこです。
遅ればせながら、二週間ほど某ウィルスに感染し寝込んでおりました。
かなり大変でした・・・しばらく何を食べても味がしなくて、最近になってやっと食べ物がおいしく感じるようになりました。
美味しく感じるというと、普段食べている米、自分で農家さんを手伝って作っているのですが、食べる分をつど精米していることもあり美味しいなぁと感じています。
今、スーパーでお米を買うと、高いと感じますよね?
メディアの報道によるとこの高値は一時的なものだとか、田舎では米が余っているとか言っているのを聞きますが、果たしてそうなんでしょうか?
僕はこの何年か米作りを手伝ってきて、そんなことはないと思っています。
今回はそんなお米の価格について、実際の体験に基づいた動画を作りたいと思いました。
Youtube
米の価格と米農家の収入
お米を育てるのって、大変な労力と機械がいるのをご存じでしょうか?
僕が手伝っている農家さんは3ヘクタールのお米を作っています。
畑30枚分(30反)。これは米農家としては規模が大きくない方です。
今まで一人で兼業で作っていたくらいですからね。
僕からしたらけっこう大変なのですが、これだけ作っていくらになると思いますか?
食料・農業・農村白書によると収穫量は一般的に水田 1 反当り米 9 俵程度、平均反収は 530kg/反ということです。
玄米 1 俵当り 13,000 円程度なだったので、水田 1 反当りからの収入は、12 万円弱となります。
つまり僕が手伝っている農家さんの収入は360万円くらいとなります。
ここから肥料代、燃料代、光熱費、人件費、種苗代、機械の購入費、維持費などがかかります。
1俵60kgを作るための生産コストは、約1万円くらいかかると思います。
これは、育苗や収穫、乾燥から籾摺りまで自分で行う場合であり、各農家により費用は異なると思います。
そうすると、実際の収入としては100万円程度しか残りませんね。
米農家を本腰入れておこなおうという人が少ないのは、儲からないからです。
米の買取価格が安いのに対し、ロシア・ウクライナの問題やインフレにより燃料・肥料価格は高騰しており
米農家をさらに苦しめていました。
僕としては手伝うとお金にもなるし、安くお米が手に入るのでいいのですが、経営をしようとは思えませんね。
閑話になりますが、米用の肥料はロシア・中国から輸入しています。完全に食料自給しているわけではありません。
その他の野菜の種子もだいたい海外産のものを使っているので、いざ世界的な食糧問題になったら生産が滞ることになりますね。
個人個人が今後の食料問題についても考えておく必要があるんじゃないかと思っています。
米の高騰と米農家の収入向上
先日、米の収穫をしていると近隣の農家さんから卸価格の話を聞きました。
既に今年の卸売価格は11000円になっているという話でした。
しかもこれ、二等米でもこの価格らしいです。
卸先はJAではなく卸業者でした。JAの買取価格は8500円ほど。
昨年まで米の卸売価格は6500円ほどだったので、かなり価格は上がっています。
卸に在庫が全然なくて確保したいので一時的に高騰しているのもありますが、この価格が下がるとはちょっと思えません。
この価格の上昇は農家の生活苦を案じてのものではなく、米の需給や不足による問題で高騰していると思いますが、
先ほど説明したように、米農家の収入はギリギリで大変な割に儲かっていません。
コストが増えてさらに収益性が悪くなっていたところで、価格が上がって元に戻るとは考えづらいですね。
一度値上げしたら、元に戻るのではなくコストに合った適正な価格に落ち着くのではないかと思います。
消費者からしたら米の価格は高どまるのではないでしょうか?
さらなる危惧・さらなる高騰の可能性
米が高くなっている直接的な原因は、2023年の米が不作であったことが大きな要因です。
確かに昨年の米は、猛暑の影響で白化しているものが多かったですね。
しかし今年はさらに悪かったです。
白化どころか、収穫したお米が1割くらい茶褐色で実が入っておらず、収量が大きく下がりました。
手伝っている農家さんも、今までやってきた中で一番、収穫量が低いと言っていました。
卸価格が上がっている今の段階でも赤字になる可能性があるのです。
2年続けて不作となると、さらなる値上げや、備蓄米や外国産の低品質米などが出回り味ももちろん安全・衛生的にどうなの?っていうものを食べることになるかもしれません。
僕の食料自給についての考え
僕は米の生産を手伝うことで、自分や自分の家族の食べるお米を無料で確保したいと考えてやってきました。
しかし、農家さんの現状を考えると、とてもタダでくれとは言いづらいのが現状です。
昨年までは6000円、または無料だった米も、今年は9000円で買うことになりました。
働いた分のお金はくれますが、割に合わないかもと思ってしまいますね。
とはいえ、10㎏で3000円なのでスーパーで買うよりは断然安く、品質も安全性も確かです。
もっと規模を広げ、収益を上げるよう働きかけ、その代わり僕の収入や米は自由に持って行っていいようにするのが
僕の理想ですが、どうなるかは未知数です。
仮に米の価格が今の3倍になったとして、セミリタイアした僕に米を買う気持ちは無くなりますね。
だって収入が少ないんですから、物理的に米が買えなくなるかと思います。
買ったとしても少しですね。年30㎏でなんとかやりくりするといった感じにしたいと思います。
そこで、他の食べ物を主食にする必要が出てくるわけですが、年間を通して食べつないで行けるものを自給自足したいと思います。
6・7月はジャガイモ、11から3月はサトイモとジャガイモが採れそうです。
まだ今年からですが小麦の生産が上手くいけば、安定して食べられるはずです。
他にも春と夏から秋にかけて食べられる作物があれば作っていきたいですね。
冷凍保存や加工によって食べる期間を長くすることも検討しようかと思います。
しかし、美味しいお米が気軽に食べられなくなるのは本当に残念です。
今後も米が食べられるよう、米農家の手伝いに積極的に参加したいとも思います。
おわり
このチャンネルは、仕事を辞めてサイドFIREした僕。昼寝ねこが、サラリーマンとは違ったのんびりした生き方を模索していくものです。
食料の自給自足や食費の節約、料理なども今後は投稿していこうと思っています。
よろしければ、高評価・チャンネル登録よろしくお願いいたします。
ご視聴ありがとうございました。
コメント