自分のセミリタイアの経緯
こんばんにちは。昼寝ねこです。
僕は23歳からサラリーマンになり、10年余り、
仕事を転々としながらもお金を貯めて資産運用の勉強をして、コツコツと資産を増やしつつ、副業や農業なども積極的に情報を集めてきました。
資産が3000万円になったのを機に、会社を辞めようと決意し、失業給付を貰う期間、せっかくなので今後のセミリタイア後に稼ごうと思っていたWeb制作の勉強ができる4か月の職業訓練を受けました。
この時点では、失業給付を貰った後は、数年かけていろいろなサイトを作って広告収入を少しでも稼げればいいと思っていました。
職業訓練のあと、社長とたまたま意気投合し、採用されたWebデザインの仕事、実際のWeb制作の現場を知りたかったのと、ついでにもう少し資産を積んでおこうかと働くことにしました。
いろいろあり、たくさんの経験を積めて、たくさんのストレスを抱え、人間関係が限界なのと、基礎は覚えたので自分で勉強してできると思ったので退職しました。
皆さんはセミリタイアを目指すとき、目標の資産額を設定して辞めようと考えていると思います。
僕は資産額3000万円を目標にしていました。
でも実際はセミリタイアは資産は0でも始められます。生活できるだけの収入があればいいのです。
まぁこれは極論で、資産が無くて会社を辞めてバリバリ週5とかで働いていたら、それは自営業者ですよね?
資産からある程度の配当所得があって、足りない分や今後の生活防衛のために資産を積み増すためにちょっとだけ働く。
そんな生活をセミリタイアと言うと思います。
なので、生活費がいくらかかって、資産がどれくらいあって、収入がどれくらいあるのかで計算すると、セミリタイアの可否が解ると思います。
Youtubeで動画を公開しています
セミリタイアに必要な年間のお金はいくら?
実際に計算してみましょう。
あくまでも僕の資産なので間違っていたらすみません。
前提として、セミリタイアするための限界を知りたいので最低限度の生活を送ることを想定しています。
まず一番考えなければいけないのは税金です。しかし幸いなことに、サラリーマン時代と同じ金額を払わないといけないわけではありません。
税金
現状、仮に所得が0なら住民税・所得税は0円です。国民年金も控除を受けられます。
国民年金保険料は全額控除でも、半額分払ったことになるのでちょっとお得です。
しかし、健康保険料は払わないといけません。
ここでは年金控除、所得税・住民税を非課税として、国民健康保険の均等割分だけ払うことを想定しています。
年金控除も、所得税も、住民税も前年の所得をもとに計算されるので、1年目はかなり負担が大きく、セミリタイア2年目にならないと実際のところはわからないのが注意点です。
国民健康保険は、各自治体で支払金額が異なります。僕の住んでいる場所ですと単身40歳未満で所得がない場合はだいたい年60000円。格安ですね。
会社員の社会保険料よりはるかに安いです。
一方、セミリタイアする場合は所得によって支払額が変わってきます。
国民健康保険は“総所得金額等”で支払い額が変わるためです。
所得税や住民税は控除後の所得で計算されるため、各控除を利用すればある程度の所得までは非課税にできると考えていますが、国民健康保険は控除前の金額(事業所得-経費)で計算されるため、支払いが高くなります。
事業所得が250万円あれば年間の国民健康保険の支払いは僕の場合は25万円程度になりそうです。
社会保険より支払額が高くなってしまいますね。会社が半額負担してくれると言われ続けてきたありがたみを感じます。
まぁ有休があろうが賞与があろうがサラリーマンなんて二度とごめんですけどね。
生活費
これも個人差が大きいと思いますが、僕は最低限度の生活で満足できる自負があります。
毎月の生活費
- 食費 30000円
- 水道・光熱費 30000円
- 住宅費 0円
- その他雑費 10000円
- 計:70000円
僕は住宅持ちなので、家賃はかかりません。替わりに固定資産税を払う必要がありますが、これは年5万円です。
また、セミリタイアにあたって、節約のために自動車を売却し、法的には150ccの2輪車に乗っています。
自動車税は年3600円、車検は無しなので自動車に乗っていた時より年間の維持費は10万円くらい安くなりました。
多少不便はありますが、まぁ仕方ないですね。機会があれば愛車も紹介したいと思います。
こういう一時的な出費や娯楽・交際費などを合わせて1万円と考えています。
食費は高く設定しています。実際には米もジャガイモも自給していて、肉や油、調味料を買うのでもっと安いです。
インフレ率を想定しているのと、たまに贅沢もするので。基本は1.5万円くらいかと思います。
保険料
- 医療保険 1500円
よく医療保険なんて入らなくていいという方もいますが、確かに医療自体は高額医療制度など使えばいいと思います。
保険の代わりに貯蓄したほうがよいというのもまぁその通りです。
僕の考えとしては、最低限の医療保険はコスパがいいと思っています。特約をばりばり効かせたり、入院費を増やしたりするとコスパが落ちます。
それに医療費は控除対象です。金額としてはわずかですが、これも合わせればコスパ最強で将来に備えられます。
最先端医療特約を付けて年間15000円。これくらいは払ってもいいかなっていう許容範囲で加入するといいと思います。
他に、生命保険も月1万円払っていますが、こちらは年利1%で全額払い戻され、掛け金は生命保険料控除(上限は所得税で50,000円、住民税で35,000円)を受けられるので、完全に節税のための加入です。
総計
これまでのものを総計すると生活費は84万円、所得が無ければ税金は6万円。
家の修繕費積み立てなど考えても保険まで加入しても年間100万円あれば生活できると僕は考えています。
つまり、4000万円の資産で配当金などなくても40年生活できますし、配当が年率3.5%あれば3000万円でもアーリーリタイアは可能と考え、さらに細々とお金を稼ぎ、資産の減りを抑えれば余裕だと思って3000万円セミリタイアを目指してきました。
実際には加齢とともに必要な費用や、予想しない出費などあると思います。
そういったものを織り込んで、資産を余分に貯めて、社会人を辞めたわけです。
(まぁ高所得者からしたら大した資産でないかもですが)
今年の3月にセミリタイアして実際にこの計算に当てはまっているかということですが、正直、税金については来年にならないとわかりません。
生活費については先日計算したところ65000円でした。おおよそ計算通りですね。
実際のセミリタイア後の収入
僕の予定と大きく違ったのは収入です。
セミリタイア後は自サイトをいくつか作って、徐々に収入を増やしていくつもりでした。
このため、もし所得が思ったより伸びなかった場合を想定し、アーリーリタイア可能の限界点の4000万円を設定したのですが、実際には勉強のために2年働いたWEB制作会社から案件をもらったり、付き合いのあったお客さんから案件を貰ったり、知人を通して案件を貰ったりできているので、いきなり収入は月20万円程度になっています。
ここから、経費や控除をおこなって税金がいくらになるかで、正確な所得が決まってくるわけですが、恐らくは全額控除でいけるだろうと思っています。
これは皮算用なので、今後の投稿をご覧いただきたいと思います。
週3程度の仕事で、家から出ずにノンストレスで、完璧なセミリタイア体制だと思います。
さらに資産を積むこともできるのである程度何年かしたら、アーリーリタイアに移行することもできそうです。
しかし、これはあくまで予想外に良かったこと。
ラッキーが無くても、地道にWEB制作を進めれば月に数万円の収入を得て、問題なくセミリタイアできていたと思います。
セミリタイアに必要な金額はいくら?資産額は?
ここで本題の、いくらあればセミリタイアできるかですが、
年間に必要なお金(僕の場合は100万円)を稼げるのであれば継続して支払えるのであれば資産0円でセミリタイアできると考えます。
僕は既に持家を保有しているのでいいですが、賃貸の場合はこれに家賃が乗ってきます。
働いていないとアパート借りるのも一苦労です。僕だったら小屋暮らしをしますが、誰もがそう覚悟できるものでもないでしょう。
その辺を考慮に入れると年150万円程の所得でしょうか?
税金を多く払わないよう、節税しないといけない金額ですね。
月に13万円…ある程度、副業の目途が立っていれば可能な金額ですが、一から考えるとなると難しい金額ですね。
なので、現実的なラインとして自身のセミリタイア後に稼げるスキルを身につけつつ、実際に副業としてやってみて、同時に資産形成を進めて、セミリタイア可能点を判断するといいと思います。
自分がそうしているように(本業になっちゃったけど)、僕が副業としておすすめするのはWeb制作です。
僕はWEBサイトで学生の頃に月3~4万円稼いでいましたし、今はWEB制作の知識も経験もあります。自分のサイトを運営するだけでも何年かすれば月5~10万円くらいにはなると思っていますし、一般的な収入源である広告収入以外でも収入源についてもアイデアがあります。
何より仕事を辞めたら暇なので、やりたいことをやってお金を稼ぐことができます。可能性は無限大です。
足りない分は配当や金利で年間60~80万円入ってくるので、世界の経済動向によりますが、大きな問題が起こらなければ資産を減らすことなくつつましく生活できると思っています。
僕の場合は3000万円がセミリタイアの最低ライン、4000万円がアーリーリタイアの最低ライン、
インフレや経済動向の振れ幅を織り込んで、
4000万円が現実的なセミリタイアライン、5000万円が現実的なアーリーリタイアラインだと位置づけました。
まぁ趣味なのでWEB制作はずっとやっていくと思いますけどね。趣味がお金になるのは最高です。
しっかりと備えて余裕のあるセミリタイア生活を
ここまで、想定してセミリタイア資産について考えてきましたが、長い人生、想定外のことは必ず起こります。
ウィルス蔓延とか、紛争とか、ミサイルとか、法律とか、景気とか・・・
人間社会へのしがらみはセミリタイアしても完全に切ることはできません。最低限にできるのはめちゃくちゃいいですが!!
今は人よりネコと過ごす時間の方が多くなっていて、のんびり昼寝もできて最高です。
でも、税金やインフレによる資産の圧迫は必ず起こります。
僕は今後、インフレや世界経済の不安定により食料の高騰が起こる可能性を危惧しています。
税金についても、人口が減って高齢者が増え、現状の税負担では賄えません。
セミリタイアの身としては配当に関する課税方法が変わることが心配です。これをやられたら所得税・住民税の税控除が適用されなくなるでしょう。
資産を多く持ってセミリタイアするのももちろんいいと思いますが、僕は極力の自給自足で食についてはインフレを回避できるようにしていこうと思います。
これからも、昼寝王国ではセミリタイアに役立つ情報を鋭意公開していきます。
セミリタイアを目指している方の参考になれば幸いです。
昼寝王国は、働きたくないあなたを応援しています。
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